水痘(みずぼうそう)とは?
水痘(みずぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる感染症です。この病気は特に子供に多く見られますが、どの年齢でも感染する可能性があります。水痘は非常に感染力が強く、空気中の飛沫や直接的な接触を通じて簡単に人から人へと広がります。また、ウイルスに感染した人が発疹を発生させている間は、特に他の人に感染しやすくなります。
水痘にかかるとどうなるの?
水痘に感染すると、初期には発熱、疲労感、頭痛、食欲不振などの軽い風邪のような症状が現れることが多いです。これに続いて、特徴的な皮疹が体全体に現れます。この皮疹は最初は赤い斑点として始まり、数時間後に小さな水ぶくれ(水疱)に進行し、最終的には破れてかさぶたになります。この皮疹は非常にかゆいと感じられることが一般的です。
水痘の症状は通常、2週間程度で自然に治癒しますが、感染した人はウイルスを他人に広めることができるため、学校や職場からは隔離される必要があります。水痘は通常、軽度から中等度の症状で終わりますが、希に重篤な合併症を引き起こすことがあり、特に免疫系が弱っている大人や妊婦、新生児には注意が必要です。
水痘の予防としては、水痘ワクチンが効果的です。このワクチンは水痘の発症を防ぎ、もし発症しても症状の重症度を軽減する効果があります。ワクチンは幼児期に接種するのが一般的で、通常は生後12ヶ月から15ヶ月の間に最初の接種を行い、4歳から6歳の間に2回目の接種を行います。
水痘(みずぼうそう)予防接種
水痘ワクチン接種とは、水痘(みずぼうそう)を予防するためのワクチン接種です。水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる感染症で、発熱と体全体に現れる痒みを伴う発疹が特徴です。この病気は主に子供に見られ、空気感染や直接接触によって広がります。水痘ワクチンは、弱毒化したウイルスを用いて免疫反応を誘発し、将来的に自然感染による病気の発症を防ぐことを目的としています。
接種するメリット
水痘ワクチン接種のメリットは、水痘の予防はもちろん、水痘による合併症のリスクを大幅に減少させることです。水痘は通常軽症であることが多いですが、重症化すると肺炎や脳炎などの深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。また、水痘の発症を避けることで、学校や職場を欠席する必要がなくなり、親や保護者の仕事に影響を及ぼさないという社会経済的なメリットもあります。さらに、水痘を経験すると帯状疱疹のリスクが生じますが、ワクチン接種によりそのリスクも低減されると考えられています。
接種時期
水痘ワクチンの接種時期は、一般的に生後12ヶ月から15ヶ月の間に第1回目を接種し、4歳から6歳の間に第2回目を接種することが推奨されています。この2回の接種スケジュールにより、長期間にわたる免疫保護を提供します。ただし、接種開始の時期や間隔は、居住国や地域の公衆衛生政策によって若干異なる場合があります。未接種の成人や、特定の健康状態を持つ人々に対しても、医療提供者の判断に基づき、接種が推奨されることがあります。接種計画を立てる際には、医療提供者と相談して、最適なタイミングとスケジュールを決定することが重要です。
費 用
水痘(みずぼうそう)の接種は、任意の予防接種です。当クリニックで接種できる水痘ワクチンは乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」です。
※当クリニックでは、12歳以下の予防接種は実施しておりません。