麻しん・風しんとは?
麻しん(はしか)と風疹(三日ばしか)は、ともにウイルスによって引き起こされる感染症ですが、原因となるウイルスは異なります。麻疹は麻疹ウイルスによる高い感染力を持つ病気で、主に空気感染によって広がります。風疹は風疹ウイルスによって引き起こされ、こちらも空気感染により伝播しますが、麻疹ほどの感染力はありません。両疾患ともに予防接種により感染を防ぐことができ、特に小児期に接種が推奨されます。。
麻しん(はしか)にかかるとどうなるの?
麻疹に感染すると、高熱、咳、鼻水、結膜炎(目の充血)、そして特徴的な赤い発疹が体全体に現れます。症状は感染後10〜12日で始まり、発疹は数日で全身に広がります。
麻疹は合併症を引き起こす可能性が高く、中耳炎、肺炎、脳炎など、生命を脅かす症状に至ることもあります。
風しんにかかるとどうなるの?
風疹は軽度の発熱、軽い風邪のような症状(咳や鼻水)、リンパ節の腫れ、そして全身に現れる細かいピンク色の発疹が特徴です。風疹の症状は麻疹ほど重くはなく、多くの場合は数日で自然に回復します。
しかし、妊娠初期に風疹に感染すると難聴、心疾患、発育遅延など、生まれてくる子どもに永続的な問題を引き起こす可能性があります。
麻しん・風しん混合接種
はしか(麻疹)と風疹(三日ばしか)の混合接種(MR)は、これら2つの感染症を同時に予防するためのワクチン接種です。はしかと風疹は、いずれも空気中の飛沫や直接の人と人との接触によって広がる高い感染力を持つウイルス性の疾患です。はしかは高熱、咳、鼻水、目の充血、そして特徴的な赤い発疹を引き起こします。風疹は、軽い発熱、発疹、リンパ節の腫れが特徴で、特に妊娠初期に感染すると胎児に重大な影響を及ぼすことがあります。混合ワクチンは、これらの病気に対する免疫を同時に形成することで、予防効果を発揮します。
抗体がある場合は、予防接種の必要が無いため、まずは抗体検査をおこない抗体の有無を調べていきましょう。
接種するメリット
麻しん・風しん混合接種のメリットは多岐にわたります。最も重要なのは、これらの病気によって引き起こされる健康上の合併症や重篤な影響を予防できることです。はしかは肺炎や脳炎などの深刻な合併症を引き起こすことがあり、風疹は妊婦が感染すると、胎児に先天性風疹症候群を引き起こすリスクがあります。このワクチン接種により、個人の健康を保護すると同時に、これらの病気のコミュニティ内での拡散を防ぐことができ、集団免疫を形成することにより非接種者も保護されます。
接種時期
麻しん・風しん混合ワクチンの接種時期は、生後12ヶ月から15ヶ月の間で第1回目を接種し、4歳から6歳の間に第2回目を接種することが一般的に推奨されています。これにより、学校に入学する前に子供たちがこれらの病気に対する十分な免疫を獲得できるようになります。また、はしかや風疹が流行している場合や、接種記録が不明で免疫状態が確認できない成人の場合には、追加の接種が推奨されることがあります。
費 用
はしか・風疹混合ワクチン(MR)の接種は、任意の予防接種です。
当クリニックは、桶川市のインフルエンザ予防接種の実施機関ですので、対象者の方は桶川市の助成を受けることができます。
公費接種の対象者
麻しん・風しん咬合接種の助成を受けられるのは、桶川市にお住いの次の方が対象です。接種当日は、桶川市民であることを証明できるものをご持参ください。
対象者
- 1期:1~2歳未満時 1回接種
- 2期:小学校就学年度にある児1回接種(平成30年4月2日~平成31年4月1日生)
※当クリニックでは○歳以下の予防接種は実施しておりません。
実施期間
1期・2期の対象範囲期間
※実施期間以外は自費接種となります。